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Protoarc EM03を買った

この記事は あらた界隈 Advent Calendar 2023 13日目の記事です。

あらすじ

最近外出先 or バイト先でPCを利用する機会が多いので、外出時持って歩く用のトラックボールを購入しました。

  • ちなみに自宅ではKensingtonのExpert Mouseを使っている

ProtoArcという謎メーカーから出ていたEM03というトラックボールのご紹介です。

本体の紹介

形状は非常に Microsoft謹製の例のトラックボールに似通っており、如何にもエルゴノミクスな感じです。

質感は見たとおりのマットな仕上がりで、古いThinkpadとかの天板を想像させる肌触りで非常に好きです。

  • 劣化したときのことはあまりかんがえたくないです汗

主なボタンの数は、左クリック & 中クリック(ホイール押下) & 進む & 戻る & 右クリック の5つです。

  • 個人的には ELECOM製のHUGEを使っていた過去があるので、右クリックの隣にもう一つボタンが欲しいところ

  • 一般的な用途で困ることはないでしょう。

スマホのカメラがぶっ壊れてるのでうまく撮れませんでしたが、ボールの支持球は白いセラミック製?です。

  • 油が切れると滑りが悪くなるので、鼻の脂を注油してやるといい感じです。(社不Tips)

裏面には イルミネーションパターン変更ボタン & モード切替ボタン & 2.4GHzのUSBレシーバー & 電源スイッチがあります。

  • イルミネーションは消灯含む5パターンあり、専用ソフトで設定とかはできないそうです。

  • 接続モードは、2.4GHzレシーバー & Bluetooth & 左記を同時接続? の3つあります。

    • Bluetoothでペアリングする際は2番に合わせた状態で、モード切替ボタンを長押しするとできます。
  • 今めちゃ爪伸びてるから簡単に取れるけど、レシーバーは奥まで刺さるので爪短い人だと取るのが大変かもしれない

  • DPIは200-400-800-1200-1600の5段階で切り替えできます。

    • ホイール押し込みと右クリック5秒同時押しで切替えできます。

openSUSE Leap で使う

openSUSE Leap で本トラックボールを使うための設定を紹介します。

まず、Bluetoothを扱うためにBluemanをインストールします。

$ sudo zypper in blueman

インストールが終わったら各位使ってるアプリケーションランチャより起動します。

  • 本体裏面のモード切替ボタンを2番に合わせた状態で長押し、ペアリングモードにしておきます。

もう追加済みなので追加したことになってますが、こんな感じで周りのBluetoothデバイスが一覧に出てくると思うので、“ProtoArc EM03” を選択し、ペアリングします。

ペアリングが終わったら、通常通り使用できるはずです。

ボールコロコロでスクロール

特定のボタンを押下しながらボールをコロコロすることで、画面のスクロールをできるようにする方法を書いておきます。

  • WindowsだとW10Wheel.NETとかをインストールすればできるようになります

今回は/usr/share/X11/xorg.conf.d/配下に新規の設定ファイルを作ってやります。

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$ sudo touch /usr/share/X11/xorg.conf.d/30-protoarc.conf
$ sudo vim /usr/share/X11/xorg.conf.d/30-protoarc.conf

設定したい特定のボタン番号はxevで調べて、下記における"ScrollButton" "2" を書き換えてください。

  • 今回は右クリック + ボールコロコロ でスクロールするようにしました。

    • 本当は左右同時クリックしている間をトリガーにしたかったけど、めっちゃめんどくさそうだったので我慢です

    • 実際にやってる人がいたんだけど、evdevのソース書換とかやってらんないので割愛

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Section "InputClass"                                                                      
    Identifier  "ProtoArc EM03 Mouse"
    MatchProduct "ProtoArc EM03 Mouse"
    Driver      "libinput"
    Option      "ScrollMethod"  "Button"
    Option      "ScrollButton"  "3"
EndSection

ちなみにこの設定ファイルだと MatchProductで設定を適用するデバイスを絞っていますが、xinput listで確認することができます。

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nick@x250suse/u/s/X/xorg.conf.d> xinput list
⎡ Virtual core pointer                      id=2  [master pointer  (3)]
⎜   ↳ Virtual core XTEST pointer                id=4  [slave  pointer  (2)]
⎜   ↳ Synaptics TM3075-002                      id=12 [slave  pointer  (2)]
⎜   ↳ TPPS/2 IBM TrackPoint                     id=13 [slave  pointer  (2)]
⎜   ↳ ProtoArc EM03 Mouse                       id=14 [slave  pointer  (2)]
⎜   ↳ ProtoArc EM03 Keyboard                    id=15 [slave  pointer  (2)]
⎣ Virtual core keyboard                     id=3  [master keyboard (2)]
    ↳ Virtual core XTEST keyboard               id=5  [slave  keyboard (3)]
    ↳ Power Button                              id=6  [slave  keyboard (3)]
    ↳ Video Bus                                 id=7  [slave  keyboard (3)]
    ↳ Sleep Button                              id=8  [slave  keyboard (3)]
    ↳ Integrated Camera: Integrated C           id=9  [slave  keyboard (3)]
    ↳ AT Translated Set 2 keyboard              id=10 [slave  keyboard (3)]
    ↳ ThinkPad Extra Buttons                    id=11 [slave  keyboard (3)]
    ↳ ProtoArc EM03 Keyboard                    id=16 [slave  keyboard (3)]
  • なぜかキーボードとして認識されているのは謎

設定を書き換えてOSを再起動すると右クリック+コロコロでスクロールできるようになっているはずです。

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